Foobar2000は、その高いカスタマイズ性と軽量な動作で多くの音楽愛好家に愛され、現在でも数少ない無料で使えるメディアプレーヤーのひとつです。Windows、iOS、macOS、Androidといった複数のシステムに対応しております。ローカルの音楽ファイルの再生はもちろん、CDからの音源読み込みやメディアライブラリの整理にも強みを持ちます。特に注目すべきは、NeplayerやRoonのような複雑なプレーヤーとは異なり、余計な機能を一切搭載していない点です。登録不要、サブスクリプション不要、プライバシーの同意も不要、さらにはインターネット接続も必要ありません。
そのため、「Spotifyの音楽をFoobar2000で再生できたらいいのに」と考えるユーザーも少なくありません。しかし残念ながら、Foobar2000にはSpotifyのコンテンツを直接再生するための統合機能はありません。では、Spotifyの豊富な音楽ライブラリとFoobar2000の高性能な音声処理・管理機能を組み合わせる方法はあるのでしょうか?――実は、あります。この記事では、Foobar2000とSpotifyを連携させて楽しむ方法を詳しく解説していきます。それでは、具体的な解決策を見ていきましょう。
パート 1. Foobar2000とSpotifyを連携できますか?
結論から言うと、Foobar2000とSpotifyを直接連携させる公式な方法はありません。ただし、一部の上級ユーザーの間では、プラグインを使って連携を試みる方法もありますが、導入には技術知識が求められ、初心者にはかなり難しいです。
しかし、幸いなことにFoobar2000はMP3、AAC、Ogg Vorbis、FLAC、ALAC、WMA、WAV、AIFFなど様々な音声フォーマットに対応しています。一方で、Spotifyの音楽はDRMがかかった形式であるため、そのままFoobar2000で再生できません。そこで活用したいのが専門のSpotify音楽変換ソフトです。このようなツールを使えば、Spotifyの音楽をFoobar2000で対応している形式に変換することが可能です。Spotifyの楽曲を互換性のあるフォーマットに変換できれば、Foobar2000に読み込んで再生することが簡単にできるようになります。

Spotifyから曲、アルバム、プレイリストをMP3、FLAC、WAV、AIFF、M4A、M4Bに高速で変換できるツール
パート 2. プラグインを使ってFoobar2000でSpotifyを再生
Foobar2000の大きな特徴のひとつは、外部コンポーネント(Components)によって機能を自由に拡張できるという点です。必要に応じてエンコーダー、ビジュアライザー、ストリーミング再生対応など、さまざまな機能を追加できます。この柔軟性の高さが、Foobar2000をオーディオファンや上級ユーザーにとって長年愛されている理由のひとつです。実際、インターネット上では便利なコンポーネントを開発・公開しております。
そうした中で登場したのが、Spotifyとの連携を実現するコンポーネント「foo_spotify」です。これは、Foobar2000上でSpotifyの音楽をストリーミング再生するために開発された非公式プラグインで、GitHubで公開されています。
- GitHubのReleasesページから、foo_spotify.fb2k-componentファイルをダウンロードします。
- Foobar2000を開き、メニューの「File」>「Preferences」>「Components」>「Install」を選び、先ほどのfoo_spotify.fb2k-componentを選択してインストールします。完了後にFoobar2000を再起動します。
- Spotify Developerサイトにログインし、「Dashboard」>「Create App」で新しいアプリを作成します。「Redirect URIs」にhttp://localhost:4370/callbackを追加し、「Save」をクリックしてください。
- Foobar2000の「Preferences」>「Tools」>「Spotify」セクションで、Spotify Developerで取得したClient IDとClient Secretを入力してください。ログイン許可の画面で承認します。
- ログインに成功すれば、SpotifyのURIやURLをFoobar2000に追加して再生可能になります。プレイリストやアルバムのリンクを使うこともできます。
注意点:
- 操作が非常に複雑で、初心者には向けていません。
- このプラグインは非公式のため、動作保証やサポートはありません。
- Spotifyの仕様変更により使えなくなる可能性があります。
「foo_spotify」プラグインは、理論的にはFoobar2000でSpotifyを再生する方法のひとつですが、導入が難しく、現在では正常に動作しないケースも多く報告されています。加えて、長期間にわたり更新が止まっており、将来的な使用も不安定です。実用性という点ではあまりおすすめできない方法となってしまっています。そこで、次のパートではもっと簡単で安定した方法として、Spotify音楽を変換してFoobar2000で再生する方法を紹介します。
パート 3. 変換ソフトを使ってFoobar2000でSpotifyを再生
前述のように、Foobar2000はMP3、FLAC、WAV、AIFF、Ogg Vorbisなど、非常に多くのオーディオ形式に対応しています。つまり、Spotifyの音楽をFoobar2000が認識できる形式に変換してから再生するというのが、最も安全で確実、かつ手軽な方法といえるでしょう。そこで役立つのが、ViWizard Spotify Music 変換ソフトです。
このソフトを使えば、Spotifyの無料プランでも内蔵Webプレーヤーを通じて、Spotifyの楽曲・アルバム・プレイリストを簡単にMP3、FLAC、WAV、AIFF、M4A、M4Bでダウンロードし、Foobar2000で対応する形式に変換できます。変換後のファイルは、Foobar2000のライブラリにそのまま追加して再生することができます。
また、ViWizardの大きな魅力は、元の音質をそのまま保持できる点です。これにより、Foobar2000での再生時にもSpotifyの音源を高音質で楽しむことが可能になります。さらに、曲名、アーティスト名、アルバム、ジャンルなどのID3タグ情報も自動で保持されるため、Foobar2000の強力なライブラリ管理機能と組み合わせることで、整理・検索・分類もスムーズに行えます。

- Spotifyの楽曲、プレイリスト、ポッドキャスト、オーディオブックを最大15倍速で超高速ダウンロード
- Spotifyの音楽をMP3、FLAC、WAV、AIFF、M4A、M4B形式にロセレス変換
- Spotifyの曲をあらゆるデバイスで制限なしにオフライン再生可能
- Windows&macOSに対応し、内蔵のSpotifyウェブプレーヤーとシームレスに連携
Step 1ViWizard内蔵Spotifyウェブプレーヤーでログイン
ViWizardを起動すると、内蔵されたSpotifyウェブプレーヤーのログイン画面が表示されます。ここでSpotifyのアカウント情報(メールアドレスとパスワード)を入力してログインしてください。無料プランとプレミアムプラン、どちらでも使用可能です。ログイン後は、Spotify上の全楽曲・アルバム・プレイリストにアクセスできるようになります。
Step 2Foobar2000で対応する形式を設定
画面右上のメニューボタンをクリックし、「環境設定」を開きます。「変換設定」の「出力フォーマット」項目で、Foobar2000がサポートしている形式を選択しましょう。また、ビットレート(最大320kbps)やサンプルレートなども自分の好みに応じてカスタマイズ可能です。「出力設定」で保存先フォルダも設定できます。
Step 3Foobar2000で再生したいSpotify曲を選択
Spotifyウェブプレーヤーで、変換したい曲・アルバム・プレイリストを検索して開きます。右下にある「+」マークをクリックして変換キューに追加します。複数の曲やプレイリストも一括で追加できます。追加されると、「変換リスト」セクションで確認できます。
Step 4Spotifyの曲をローカルフャイルとしてダウンロード
問題がなければ、右下の「変換」ボタンをクリックします。これにより、選択したSpotifyの楽曲が指定した出力形式でローカルファイルに変換・保存されます。変換速度は最大15倍になれるので、少々お待ちください。変換後、曲の横にあるフォルダアイコンをタップして保存先を見つけます。
パート 4. Spotifyの曲をFoobar2000に追加して再生
ViWizard変換ソフトでSpotifyの音楽をMP3やFLACなどの形式に変換・保存したら、次はその音楽ファイルをFoobar2000に読み込んで再生します。操作は非常にシンプルで、通常のローカルファイルと同じ手順で追加できます。
方法1: ドラッグ&ドロップで追加
- 変換された音楽ファイルが保存されているフォルダを開きます。
- Foobar2000のウィンドウを表示したまま、ファイル(またはフォルダ)をそのままドラッグ&ドロップします。
- すぐにプレイリストとして追加され、自動的に再生が始まります。
方法2: 「File」メニューから追加
- Foobar2000を開き、上部メニューの「File(ファイル)」をクリックします。
- 「Add files(ファイルを追加)」を選んで、個別の音楽ファイルを指定し、または「Add folder(フォルダを追加)」を選び、変換済みの音楽が入っているフォルダ全体を選択できます。
- 「開く」をクリックすると、選択した曲がFoobar2000のプレイリストに追加されます。
方法3: ライブラリに追加して一括管理
長期的にSpotifyの変換音源を使いたい場合は、Foobar2000の「ライブラリ」にフォルダを登録しておくのが便利です。
- 「Preferences」>「Media Library」を開きます。
- 「Add」ボタンをクリックして、音楽ファイルが保存されているフォルダを選択します。
- これでFoobar2000はそのフォルダ内の音楽を自動的にスキャンし、ライブラリに表示します。以後、新しい曲をそのフォルダに追加すれば、自動的にFoobar2000内でも反映されます。
パート 5. まとめ
Foobar2000を利用すれば、Spotifyの音楽をより豊かに楽しむことができます。カスタマイズ性と高音質を活かし、これまで以上に音楽体験を向上させましょう。Foobar2000でSpotifyの音楽を、より安全に、より簡単で楽しみたいあなたに、ViWizard Spotify Music 変換ソフトは最適な選択肢です。今なら無料体験版も用意されていますので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか?
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